2020年を振り返って…

今年もあとわずかとなりました。コロナで始まり、コロナで終わりを迎える2020年。今年の流行語大賞が「3密」、一年を表す漢字は「密」と決定しましたが、2021年も引き続き新型コロナウィルスがもたらす社会的影響等に向き合う年になりそうです。

改めて今年一年振り返ると、コロナによって変化したことが多々あったように思います。マスクの常時着用やソーシャルディスタンスなどはもう社会のマナーとなっています。春先にはそのマスクや手指消毒薬等の衛生材料の供給不足が医療福祉介護従事者の頭を悩ませました。世間では店頭に物資がないことから生じる不安や焦り、怒りといった感情がたくさん渦巻いていたような気がします。また、コロナを闇雲に恐れるあまり、罹患した本人や家族、従事者等への心無い対応も見受けられました。様々な情報に右往左往して心が疲弊している人も多く、ふなぽーとへもコロナ禍ならではの相談も増えた印象です。

一方、家族と過ごす時間が増えて良質なコミュニケーションを図ることができた、テレワークやweb研修等といったオンラインを活用した働き方への転換など、今までのライフスタイルを見直して、社会の変化に応じた実践が少なからずできているように感じます。しかし、新型コロナウィルスによって尊い生命が失われ、今なお全国各地で苦しんでいる方々や、経済活動のバランスが大きく崩れたために、生活苦を余儀なくされている方々もたくさんいらっしゃいます。

人が動けばコロナも活性化し、緊急事態宣言が発令されたときのような行動制限をすればコロナは多少不活性化します。どちらか一方に偏った対応を取り続けると社会生活に歪みが生じるので、そのバランスを取ることが大切なのは言うまでもありませんが、どこにどれだけの価値基準を置いて、誰が主導で対応するのか。今後も継続的に状況を鑑みながら、臨機応変に議論をしていく必要があると思います。

来年もきっとこのウィルスと共に生きていかなければならないことを考えると、やはり、正しく恐れて利他的な考えで目の前のことに向き合っていくことが大切です。そして、これからもコロナ禍の状況を我が事として真剣に捉えて、個々人でできることを引き続き取り組んでいければと思います。

本年も大変お世話になりました。来年も引き続きよろしくお願い致します。

 

文責:A