船橋夏見の杜クリニック_ミニ勉強会へ参加しました

10/16に当該クリニックでミニ勉強会が開催されました。以前は7月と9月にそれぞれ血液内科を専門とする医師より講義が実施されましたが、今回は小西孝典院長より、「脳ドックの意義~脳の検査は必要?~」と題して行われました。会場は同クリニック内ですが、以前の待合室ではなくリハビリ室で行われました。

脳ドックで見つかるものは「自分の脳の個性」であり、健康な時のデータがあることによって体調不良時との比較が可能となり、個性として存在する状態を疾患と誤認しないことにより、過剰な治療がされないことや、手の甲にできた12cmのイボでは命にかかわる危険性を感じないのと同様、いたずらに脳に出現した腫瘍を怖がることはないといったお話がありました。現に腫瘍が3cm以下のものであれば即手術等ではなく、一定期間経過観察をし、その間何かあれば受診は可能ですが、その腫瘍の大きさの推移を知り、適切な治療方針を構築していくことが重要とのことでした。(もちろん様々な見解があるとは思いますが)また、撮影時の腫瘍はいつから存在しているのか判断できないので、やはり健診の情報がすごく大切だといったお話を聞いて納得しました。こういったお話を総合して、脳ドックは一生に一回は受けた方が望ましいとのことです。聴講者(自院患者等約20名)からはCTMRIの違いは何か等様々な意見が短い時間の中で交わされていました。

今回の講義を聴講して、改めて感じたのは「知らないことによる怖さは知ることでしか解消できない」ことです。これは健診にかかわらず、何に対しても相通ずることだと思いますが、知らないままでいる方がそのわからない(得体の知れない)恐怖心とずっと付き合っていかなければならないと思いますので、そう考えると知ることの大切さが見えてくるような気がしました。(一概に何でも知れば良いというわけではありませんが)人生には必要以上に良いことも悪いことも起きないことを理解し、その上で疾患とどう向き合っていくのか、自身の身体や環境とどう折り合いをつけて生きていくのかを考えることができればと思います。が…偉そうに言っている私も実は怖がりで、ここに記すことによって自分自身に言い聞かせています…。

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